建築案内

国際芸術センター青森の建築設計は、国際的に活躍する建築家安藤忠雄氏によるものです。周囲の自然環境を生かし起伏に富んだ地形を壊さないように配慮し、建物を森に埋没させる「見えない建築」をテーマとした建築は、谷沿いに橋が架かるようなイメージの直線型の創作棟と宿泊棟、さらにギャラリーや円形の屋外ステージを備えた馬蹄型の展示棟の3棟から構成されております。この独特の建築空間は、滞在するアーティストの新しい想像力をかきたて、また訪れる人にとって、刺激的な、新しい芸術体験の場となることを目指しています。

【設計】安藤忠雄建築研究所
【建築仕様】3棟分棟型 鉄筋コンクリート造

展示棟

建物は円形の平面形をベースとし、馬蹄形の緩やかな曲線をもつ幅約9メートル、全長約65メートル×高さ6メートルで壁面上部に連続する水平窓を持つ巨大な一室空間のギャラリーが特徴的です。展示室は季節や時間に応じて異なった光が入ります。また、ラウンジには多数の芸術専門書を揃えており、一角にはキッズスペースが設置されています。

展示棟施設

  • ギャラリーA (約543㎡)/ ギャラリーB(約90㎡):企画展等を行うギャラリーです。
  • AVルーム:映像資料の上映を行います。
  • ラウンジ:美術図書館を備えた休憩スペース。芸術に関する資料を閲覧できます。
  • 野外ステージ(300名収容):
    パフォーマンスやコンサート等の開催のほか、彫刻やインスタレーションなどの展示をすることができます。

創作棟

谷の上に直方体の全長約110メートルの回廊状の建物です。手前から、木工スタジオ、ワークショップスタジオ、銅版画スタジオと創作活動のための空間が順に展開していきます。

創作棟施設

  • 木工スタジオ:各種木工機器があります。
  • ワークショップスタジオ:作品の制作、ワークショップなど多目的に使用することができます。
  • 銅版画スタジオ:世界最大級の銅版画プレス機があります。
  • AVスタジオ:映像・音響の編集設備があります。
  • 写真スタジオ:写真の現像とプリントができます。

宿泊棟

ダイニングルームを中心にシンメトリー(左右対称)に客室が5室ずつ設置されています。前面はすべてガラス張りの森に面した静かな空間です。
※シングルルーム8室/ツインルーム2室