10月31日加茂昂ワークショップ「まっくら森の音を聞く」

2015.11.7.土曜日

10月31日(土)は加茂昂さんのワークショップ「まっくら森の音を聞く」を開催しました。
加茂さんは青森に来る前に、長崎県対馬で行われた芸術祭「対馬アートファンタジア」(8月22日-9月27日、http://artfantasia.asia/)に参加するため、しばらく対馬に滞在していました。
滞在中、夜に森の中に入ってみたところ何も見えない闇の中で動物の鳴き声などの色々な音が聞こえたことが、このワークショップが生まれるきっかけとなったそうです。

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最初にそんな対馬のお話しをしてもらいました。
会場には木の枝や落ち葉が置いてあって、部屋に入ると少し湿った森の匂いがしました。

実際の活動は完全な暗闇にした部屋の中で、森の音を聞きながらどんな動物がいるのか想像して絵を描きます。
様々な色画用紙とクレヨンを用意しましたが、手元は全く見えませんので色を選ぶことはできませんし、描いた形を見ることもできません。
手探りで描いていきます。
森の音は、加茂さんと同様対馬アートファンタジアに参加していたアーティスト吉濱翔さんが制作したもので、水の音や動物の鳴き声のような音だけではなく、電子音や何かを叩く音など色々な種類の音が聞こえました。また、会場に用意した木の枝や枯葉を加茂さんが動かして即興で音を出した場面もありました。

約1時間後。照明を付けて描いたものを確認。

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動物の体のバランスがおかしかったり、口が全く別の場所についていたり、紙を変えて描いたと思っていたら同じ紙に描いていたり。
クレヨンや色画用紙の色の組み合わせも、赤い画用紙に赤いクレヨンで描いたり、目で見て描いていたら使わないような色を使っていたり。
目で見て描いている時には描けない形、色の組み合わせが、暗闇で描くことで思いがけない面白い効果を生み出していました。

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