夏のアートフェスティバル2006 / 辻けい展「青森ー円」
 
夏のアートフェスティバル2006
森 の 夢 ―記憶の森へ

展覧会 / なつやすみ・森の学校 / 関連事業

夏のアートフェスティバル2006に登場する人たち

 「夏のアートフェスティバル」は、子供から大人まで気軽に観覧、参加可能な展覧会やワークショップ、 各種イベントなどを多彩に盛り込み、国際芸術センター青森(ACAC)の夏を楽しんでいただくために開催しているものです。
 今年はメディア・インスタレーションのアーティスト・ユニット「KOSUGI+ANDO」による、芸術とテクノロジーが融合した、驚きと発見に満ちた鑑賞・ 体験ができる展覧会を開催するほか、音楽、クラフトなどのワークショップを連続して開催いたします。
 心と体を思い切り解放して、森の生命を体感し、創作の喜び、鑑賞する楽しさに触れることのできる夏を、 ここACACで過ごしてください。

[主催:国際芸術センター青森AIR実行委員会、青森市]

  【展覧会】
KOSUGI+ANDO
「森の夢 ―記憶の森へ」

8月13日(日)−9月3日(日)10:00〜19:00[入場無料]
ギャラリーA&B

「Pendulum」1995

「呼吸法V」1998
【出展予定作品】
「Pendulumー振り子ー」PENDULUM in the forest(原型「Pendulum」1995)
「芳一」HOICHI in the forest(原型「芳一 ―物語と研究」1987)
「呼吸法」BREATHING in the forest(原型「呼吸法」1998)
「深度」TO THE DEPHTH in the forest(新作)、他
協力:大阪成蹊大学芸術学部映像メディア表現研究室
   青森市宮田小学校閉校記念会事業協賛会

 今日のテクノロジーの発達により、私たちの日常にはコンピュータや、ビデオなど多くのメディアが存在し、仕事や生活の中で欠かせない存在になっています。KOSUGI+ANDOは、そうしたテクノロジーや芸術表現に取り込み、観客が作品に関わることで成立するインタラクティヴ(相互に作用する)作品で注目され続けてきたアーティスト・ユニットです。
 KOSUGI+ANDOの一見無機質で洗練された表面性の奥には、人間という存在に対する深い探求心が存在します。作品のテーマとして多用される、「呼吸」あるいは「記憶」。そのどちらも、生きるために不可欠なものであり、自身ではコントロール不能な永遠の謎です。呼吸によって生命を維持し、過去の記憶の積み重ねの中で生きていく私たちの不思議。それはテクノロジーによって正確にコントロールされる世界とは全く異なるものです。しかし、現代の中に深く浸透するテクノロジー、メディアは明らかに私たちの内面に大きな影響を与えています。そうした関係性を読み解こうとするKOSUGI+ANDOの作品は、テクノロジーと芸術の間を行ったり来たりする「振り子」のような存在といえるでしょう。
 本展では、記憶、夢、生命の循環をテーマとした代表作をもとに、ACACの特異な空間の中で新たな作品として再生させる試みを行います。ACACを取り巻く森に人々の夢や思いが漂い集まり、静かに降り積もるように眠る。森の精霊たちが呼吸する。そうしたイメージの中を漂いながらKOSUGI+ANDOの作品を体感し、人間の中に深く宿る生命の有り様と向き合う時間を過ごすことができるでしょう。

 
 
 
 

【なつやすみ・森の学校】

 ★「森の音楽隊」(ワークショップ&コンサート)

 ■スティールパンづくり&コンサート
  講師&演奏:冨田晃(弘前大学助教授)、山口悦朗、弘前大学スティールパン部

  ○ワークショップ

   8月16日(水)〜19日(土)10:00-16:00
   場所: 創作棟 ワークショップスタジオ
   定員: 30名 【小学校高学年以上対象】
   申込締切:8月10日(木)
   参加費:無料
 カリブ生まれのカーニバルの楽器「スティールパン」を作るワークショップ。鉄のバケツが素敵な音色のする楽器に変身。できあがったスティールパンで簡単な曲目を演奏するまでを体験します。また、カリブ文化を紹介するミニ・レクチャーもあわせて行います。
※演奏会に参加できる方は、19日(土)の最終日は20:00まで 。
  ○コンサート
   8月19日(土) 開場18:00 開演18:30-
   場所: 展示棟 屋外ステージにて
   定員: 300名 参加費:無料  ※申し込み不要、直接会場へ
 冨田晃氏と、弘前大学スティールパン部による演奏会。本年、ビクターエンターテイメントからCDもリリースされた実力派の演奏をお聞きいただきます。夏休み最後の夜を、ACACの森でお楽しみ下さい。
※気温が低くなることがございます。各自防寒具、ひざ掛けなどご持参ください。
※雨天の場合の会場は創作棟講義室になります。
 ★「こどもクラフト教室」(ワークショップ)

 ■木工おもちゃ作りワークショップ
  講師:多田千尋(おもちゃ美術館館長)
     あおもり木製玩具研究会「わらはんど」のみなさん

  8月26日(土)13:30-15:00  27日(日)10:30-15:30
  場所:創作棟 ワークショップスタジオ
  定員:親子20組(40名)
  申込締切:8月18日(金)
  材料費:1,500円(保険料2人分込み)
  
   主催:あおもり木製玩具研究会、工業総合研究センター弘前地域技術研究所
     ※ 国際芸術センター青森共催事業


1日目 「世界の木製玩具と楽しみ方」講師: 多田千尋
2日目「木製玩具を作って遊ぼう」講師:あおもり木製玩具研究会「わらはんど」
 木のぬくもりあるおもちゃを手作りするワークショップです。1日目は、多田千尋氏による世界の玩具の紹介と遊び方。2日目は道具の使い方を学びながら、手作りおもちゃづくりに挑戦します。親子での参加お待ちしています。
 ★「芸術と科学の実験室」(ワークショップ&レクチャー)

 ■森の夢ーアニメーションワークショップ
    講師:KOSUGI+ANDO(美術家)

  9月2日(土) 11:00-16:00
  会場:創作棟 ワークショップスタジオ
  定員:20名
  申込締切:8月25日(金)
  材料費:無料
 森の精霊をテーマにしたピクシレート(人間こまどりアニメーション)をつくります。自分たちでつくったお面や衣装で森の精霊に扮し、ACACの森、建物の中で撮影をして制作します。

 ■記憶の森へ(レクチャー)
    講師:KOSUGI+ANDO(現代美術)、吉岡洋(現代思想)

  9月3日(日) 14:00-
  会場:展示棟 AVルーム
  定員: 50名 ※申し込み不要、当日会場へ【入場無料】 
 メディアによる芸術表現は、現在非常に多用されています。そうした時代のニ ーズにあわせ、国内では岐阜県立国際情報アカデミー(IAMAS)が開校され、多く のアーティストが輩出されました。IAMASで指導を行ってきた吉岡氏と、日本で最も早い時期から芸術とテクノロジーを融合させ、メディアを用いた表現を行っ てきたKOSUGI+ANDOによる対談を行い、KOSUGI+ANDOの今日までの作品を概観しながら、記憶、身体、環境、テクノロジーなどのキーワードを軸にメディア表 現のゆくえについて語り合います。

 
 
 
 
【関連事業】

キッズアート・ワールドあおもり2006
 7月22日〜10月15日
 主催:あおもりNPOサポートセンター 協賛:アサヒ・アート・フェスティバル2006
  後援: 青森県 青森市 国際芸術センター青森  NPO法人harappa あおもりデザイン協会
     ARTizan ICANOF
 報道各社

 各ワークショップとも定員は20名、申込締切は7月14日(金)です。

 詳しい内容のお問い合わせ・参加申込は下記までお願いします。
  NPO法人 あおおりNPOサポートセンター
  電話:017-776-9002 FAX:017-776-9003 Email:info@anpos.or.jp
  〒030-0801 青森市新町2-6-25 奈良屋ビル2階

 「縄文野焼き」講師:鈴木 康弘
    参加料:500円
    7月22日・23日10:00-15:00 ACACにて制作
    8月19日又は20日9:00-16:00 市民ファミリー農園(雲谷)にて野焼き

 「版画」講師:橋本尚恣
    参加料:500円
    7月22日・23日 10:00-15:00 ACACにて制作
    7月30日13:00-15:00 ミチバタ版画。八甲田丸周辺

 「リーディング 創作と朗読」講師:松井茂
    参加料:500円
    7月22日 ACACにて鑑賞とレクチャー、詩作を宿題
    7月30日16:00-19:00 中心商店街にてリーディング(朗読)

 「針穴写真」講師:三澤章
    参加料:1500円
    7月29日10:00-15:00 ANPOSにて針穴写真機の作成
    7月30日10:00-15:00 八甲田丸周辺及び中心商店街で撮影、ANPOSで現像、プリント
    8月19日13:00-16:00 県立美術館にて針穴写真機の作成
    8月20日10:00-15:00 県立美術館周辺で撮影
  ※8月19日・20日の針穴写真のみお問い合わせ・申込は県立美術館・教育普及係へ(電話017-783-3000)

 「お楽しみ」
    9月23日・24日「上を向いて歩こう」プロジェクトのアーティストの協力によるワークショップです。

 
 
 
 
【夏のアートフェスティバル2006に登場する人々】

■ KOSUGI+ANDO
小杉美穂子(こすぎ・みほこ/1953年 大阪生まれ。74年 京都精華短期大学美術学部卒業)、安藤泰彦(あんどう・やすひこ/1953年滋賀県生まれ。76年 京都大学理学部卒業、80年 京都市立芸術大学芸術学部構想設計卒業)によるアーティスト・ユニットとして、1983年より活動を始める。90年代以降、テクノロジーによる社会の変容、身体の変化をテーマとする作品を制作。ビデオやコンピュータを多用し、高度な技術と洗練されたインスタレーションによって、人間の五感に働きかけるインタラクティヴな作品を展開する。主な個展として、88年「とはずがたり」(ギャラリー16、京都)、93年「Interface / ErosU」(アートフォーラム谷中、東京)、99年「BEACON」(中京大アートギャラリーC.スクエア、名古屋)。グループ展として、84年「京都アンデパンダン展」(86, 87, 89年/京都市美術館、京都)、91年「STOLEN BODIES 3」(テートギャラリーリバプール、イギリス)、91年「STOLEN BODIES X」(ホワイトチャペルギャラリー、ロンドン、イギリス)、95年「1995京都芸術祭」(旧龍池小学校、京都)、95年「Now Here」日本、オランダ現代美術交流展(アイントホーヘン、オランダ)、96年「12の環境」(旧赤坂小学校、東京)、2001年「テクノ・ランドスケープ」(NTTインターコミュニケーションセンター、東京)、05年「世界の呼吸法」(川村記念美術館・佐倉市立美術館、千葉)、他多数。

■ 冨田晃(とみた・あきら)
弘前大学教育学部助教授。 楽器づくり、本やCD・DVDの製作、写真展、演奏会など、スティールパンに関する活動を行っている。カリブ海、ニューヨークの次に青森に住む。そしてこの春は、メキシコで津軽三味線つくってコンサートなどを行った。著書に『祝祭と暴力:スティールパンとカーニヴァルの文化政治』二宮書店(2005年)。写真集『津軽の四季』弘前大学出版会(2006年)。写真展、2004年『カリブに響く情熱のリズム:トリニダードのカーニヴァルとスティ‐ルパン』たばこと塩の博物館(東京)、 2006年『津軽の四季/Four Seasons in Tsugaru』弘前、オアハカ(メキシコ)、テネシー(米国)。

■山口悦朗(やまぐち・えつろう)
スティールパン製作・調律家/作編曲家。数少ない日本のスティールパン製作家の1人。横浜を拠点に活動。

■ 弘前大学スティールパン部(hsb)
全国初の大学スティールパン部として2003年に発足。現在部員20名ほど。ブナの木陰の音楽会(十和田湖)、中世の館アフタヌーンコンサート(浪岡)など、各種イベントに参加するほか、自主コンサートの開催など精力的に活動。また、今年5月にビクターエンタテインメントより2枚のCDをリリース。『PAN! PAN! PAN! スティールパンで聴くビートルズ』、『AIR ON THE STEELPAN スティールパンで聴くサティ&バッハ』他をリリース。

■ 多田千尋(ただ・ちひろ)
おもちゃ美術館館長。青森県「木工芸ユニバーサルデザイン玩具開発」総合アドバイザー。芸術教育研究所所長、日本福祉文化学会理事、日本グッド・トイ委員会理事長。明治大学法学部卒業後、モスクワ大学系属プーシキン大学に留学。ロシアで幼児教育・児童文化・おもちゃ等を研究後、子供の福祉文化論及び世代間交流の実践・研究などに取組む。TBSラジオ子ども電話相談室回答者。目白大学・実践女子短期大学講師を務めながら、現在、子どもの福祉文化論及び世代間交流、新時代の子育て支援などの研究に取り組む。また、おもちゃコンサルタントを全国に1200名養成し、福祉・教育・子育てを通じたおもちゃ文化の発展を唱える。「音を楽しむおもちゃ」「目で楽しむおもちゃ」「手の発達をうながすおもちゃ」「コミュニケーションを豊かにするおもちゃ」などの作り方、遊び方を紹介した本など、多数発行している。

■あおもり木製玩具研究会「わらはんど」(あおもりもくせいがんぐけんきゅうかい)
木工関連業を営む青森の企業が、「木」の素晴らしさを子供たちに伝えたいと思い結成した研究会。木工・漆・店舗什器など様々な職人が集まり、木製玩具に取組んでいる。
 たま木屋:工藤環  /  わにもっこ企業組合:山内将才 
 あじゃら工房:前田直樹  /  家具作人:工藤作人  
 漆・クラフトKEN:須藤賢一  /  許リ村木品製作所:木村崇之


■ 吉岡 洋(よしおか・ひろし )
1956年生まれ。京都大学文学部哲学科卒業、同大学院博士過程修了。主な著書に『情報と生命―脳・コンピュータ・宇宙』(室井尚と共著、新曜社、93年)、『〈思想〉の現在形―複雑系・電脳空間・アフォーダンス』(講談社、97年)をはじめ、雑誌『思想』『現代思想』『批評空間』その他に論文・エッセイなどを多数発表。京都芸術センター発刊の批評雑誌『Diatxt.』の編集長を通巻1号から8号までつとめた。KOSUGI+ANDOとともに98年「とはずがたり」(ギャラリー16、京都)や、99 年「BEACON」(中京大学Cスクエア、名古屋)にて発表。

■ 鈴木 康弘(すずき・やすひろ)
陶芸家。1957年、青森県三戸郡名川町生まれ。東北大学大学院教育学研究科修了。中学2年生の夏に試行錯誤しながら土器を作ったのが契機となって、それ以来、伝統工芸にとらわれない奔放な陶芸を楽しんでいる。作品のテーマは「子どもと動物」。今をともに生きる彼らへの共感と、過去へのノスタルジーが絡み合った造形が特徴。1989年・初個展(仙台)。以降、青森,東京、仙台で個展開催。1992年、東岳縄文野焼祭の技術指導(〜2001)。2000年、全国縄文野焼祭審査員(〜2001)、他。

■橋本 尚恣 (はしもと・なおつぐ)
1957年、北海道 函館市生まれ。現在青森市在住。81年岩手大学教育学部特設美術科(版画)中退、85年東京芸術専門学校(T・S・A) 卒、96 年「AURA版画工房(銅版画)」開設。現在は主に銅版画制作に取り組むが、2002年「キッズ・アート青森2002」などにおいてワークショップを行うなど、制作のみならずさまざまなアートプロジェクトに参画し、意欲的な活動を行っている。

■ 松井 茂 (まつい・しげる)
1975年、東京生まれ。2001年より純粋詩、2002年より量子詩を発表。 さまざまなアーティストとコラボレーションを続けるなど、ジャンルを横断する活動を展開している。 詩を書く、朗読する行為をパフォーマンスのように、視覚的、聴覚的、身体的な要素と結合して展開する。

 
 
 

  〈お申し込み&お問い合わせ〉国際芸術センター青森
〒030-0134 青森市合子沢字山崎152-6 Tel.017-764-5200 Fax.017-764-5201
e-mail acac-1@acac-aomori.jp http://www.acac-aomori.jp/
 

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