■ 展覧会開催のお知らせ
辻けい展「あか から あか へ」
 

 

 

辻けい 展 | あか から あか へ

TSUJI Kei  | Red like the spring water


小牧野遺跡エリア 2006年 撮影:辻けい

2006年9月9日(土)〜10月1日(日)
10:00-19:00 [入場無料・会期中無休]
国際芸術センター青森

■主催■
国際芸術センター青森AIR実行委員会、青森市
■協力■
(株)岐阜セラツク製造所、越前和紙岩野平三郎製紙所、高知県立紙業技術センター、金津創作の森、
鎌倉岩崎経師店、スタジオ・クッキィー(森久)、吉増剛造、小林康夫、 太田達、濱崎加奈子、
千種さつき、川村玲子、宮崎豊治、檜垣育子、一戸広臣、神央、 神令、市川彰、青山洋子、加藤浩一、
青木涼子、結城歓、牧野香織、小林フランス、 小林女里奈、角田祐二、後藤光恵


 

この度、国内外で活躍するアーティスト、辻けいの個展を開催いたします。染織から仕事を始めた辻は、舞台美術、アートイベント、プロジェクトなど、幅広い活動に取り組んできました。やがて、自らが染織した布(糸)を用い、アボリジニの聖地、メキシコのモンテアルバン遺跡など、砂漠や森、水辺を訪ねるフィールド・ワーク、インスタレーションを行うようになり、辻けいの表現の根底をなす仕事となっていきます。それは失われた〈祖形〉の姿と出会う旅であり、つくることを仕事とするアーティストとしての自己=人工の存在を、大いなる自然の中にひとたび委ねながら、自らの手によって、そこから再び自己を手繰り寄せる行為といえるでしょう。
本展のタイトルともなる〈あか〉は、辻が魅了され続けてきた色であり、多くの意味を持つ言葉です。津軽、秋田北部の方言、そしてアイヌ語で〈ワッカ〉は水を意味し、〈アカ水〉とは神仏にお供えする新しい水のことであり、新生児は〈赤ちゃん〉、〈赤子〉とよばれるように、〈あか〉とは、古代より自然界と人工とを繋ぐ存在であったのでしょう。自分だけの〈あか〉を訪ね求めた辻は、青森の地に宿る太古のカヘと導かれるように、ハ甲田山中、小牧野遺跡、青森市の水源である荒川へと、静かに赤い糸を捧げました。数年にわたり辻が出会った青森の〈あか〉が、インスタレーションや写真、映像作品などの多様な形に姿を変え、ACACのギャラリー空間に現れます。水、光、空気、時間、そして〈あか〉から〈あか〉へ。辻けいが求め歩く祖形への旅を、今ここに、私たちも体験することとなるのです。

■ オープニング・レセプション&ギャラリートーク
 2006年9月9日(土) 13:00-
 アーティスト辻けいによる作品解説
  ※ 申し込み不要。当日会場にお越し下さい。

■ アーティスト・トーク「あか―生死をつなぐ」
 2006年9月10日(日) 14:00-
祖形との出会いの「場」を求め旅するアーティスト辻けいと、アーティストの創造行為における「場」について着目してきた小林康夫氏との対談を行います。辻けいによってACACの森の中に制作された野外作品『青森―円』(2005)を手がかりとして、アーティストと観客とが共有する「場」のあり方を探ります。
 出演:辻けい(美術家)、小林康夫(東京大学教授、表象文化論)
  ※申し込み不要。当日会場にお越し下さい。

■ ワークショップ「自分だけの色を探そう」
 2006年9月23日(土) 10:00‐12:00 24日(日)10:00‐15:00
 自分が好きな色は何?大好きな自分だけの色を布に表現してみる染色ワークショップ。
 講師:辻けい
 定員:20名
 材料費:1500円
  ※ 要申し込み:締切9.15(金)

■ 特別公演「吉増剛造による詩の空間」
 2006年9月30日(土) 16:30-
 辻けいによる野外作品「青森―円」を舞台に、詩人・吉増剛造が詩の空間をつくります。
  ※ 申し込み不要。当日会場にお越し下さい。

国際芸術センター青森の森 2004年 撮影:辻けい 荒川 2006年 撮影:辻けい

【ゲスト】
 小林康夫(こばやし・やすお)
1950年東京生まれ。東京大学教授、表象文化論。東京大学大学院博士課程、パリ第10大学大学院博士課程修了(哲学博士)。著書に『起源と根源』『出来事としての文学』『光のオペラ』など。翻訳に、ジャック・デリダ『シボレート』(共訳)、ジャン=フランソワ・リオタール『ポスト・モダンの条件』、『インファンス読解』(共訳)。

 吉増剛造(よします・ごうぞう)
1939年東京生まれ。慶応義塾大学国文科卒業。在学中から詩作を初め、第一詩集『出発』(1964年)以来、先鋭的な現代詩人として国内外で活躍。同時に、詩の朗読を伴なうパフォーマンスを世界各地で行い、80年代からは銅版のオブジェや写真作品を本格的に発表。詩集『黄金詩篇』(高見順賞)、『オシリス、石ノ神』(現代詩花椿賞)、『螺旋歌』(詩歌文学館賞)、『「雪の島」あるいは「エミリーの幽霊」』(芸術選奨文部大臣賞)など多数。2003年、紫綬褒章(芸術文化)。

 
 
【プロフィール】

 辻けい(つじ・けい)
1953 東京都生まれ
1979 多摩美術大学大学院美術研究科修了
1978-86 舞台美術に参加
1982- 染めと織りを主体に'夢中遊行'と題する空間的な作品を作り続ける
1986- "フィールド・ワーク"野外(森、砂漠、水辺など)での学習作業を通して、自己(染織した布)と時空(自然界の原理)との関わりを探求し続けている
1987- 映像やライティング効果の空間作品を発表し始める 1993- 手漉き和紙の手法を取り入れた作品を制作
2001- 野外空間に立体作品を制作し始める

【主な個展】

1982 ギャラリーホワイトアート(東京/'84,'87)
1983 スペースWA(ニューヨーク)
1986 ギャラリーミヤシタ/旧ラボラトリー(札幌/'94,'99,'02)
1998 PICA/パース・インスティテュート・オブ・コンテンポラリーアーツ(パース、オーストラリア)
1992 SOKO東京画廊(東京/'93,'97)
2001 岩手県立美術館・開館記念展参加「辻けいの仕事」(盛岡)

【主なグルーブ展】

1985 「イースタンライト4人展」L.A.アートコア(ロスアンゼルス)
1987 「第23回今日の作家展」[位相]横浜市民ギャラリー(横浜)
1988 「アーキテクスチュア」展[ポストファイバーアートの地平から]スパイラルガーデン(東京)
1989 「パース・インターナショナル・クラフツ・トリエンナーレ」パース現代美術館(オーストラリア)
1998-99 サントリー美術館大賞展'98[挑むかたち]サントリー美術館(東京)
1999 「TOSA‐TOSA'99紙」高知県立美術館(高知)
2001 「ヘルシンキ・テーレ湾プロジェクトに参画した8人の作家たち」展/現代彫刻センター(東京)
2002 「森の精3人」展(藤田昭子/青木野枝/辻けい)金津創作の森(福井)

【その他の仕事、主なイベント】

1983 音による連関作用(鈴木昭男/小杉武久/ユリウス/松村要二それぞれとパフォーマンス)スペースWA(ニューヨーク)
1987 鎌倉期窯跡でのインスタレーション  共同作業:浜田剛爾、鯉江良二(常滑、愛知)
1992  壁面制作「夢中遊行」東京国立近代美術館(東京)
1994 「オト・コト・コトバ」構成:小林康夫(映像・ライティングで参加)東京デザインセンター(東京)
    ワークショッブ・インスタレーション/ヴァシィヴィエール現代美術センター(リモージュ近郊、フランス)
1997 「水のほとり、宇宙が響きたつ」構成:小林康夫
    吉増剛造+鈴木昭男+辻けい/東京デザインセンター(東京)
1999 「月は繊維でできている」竹林寺・観月会の為に/吉増剛造+辻けい(五大山、高知)
2001 「アクションズ8848」エキジビジョン/野口健+辻けい/パンゲアソラリウム(東京)
2004 「絵馬」吉増剛造+マリリア+J.F.ポーブロス+辻けい/東京デザインセンター(東京)

【主なフィールド・ワーク、インスタレーション】

1986 石塔パゴダに於けるインスタレーション(馬耳山、全州・韓国)
1987 アボリジニ(原住民)の聖地でのインスタレーション(マルデューラ、オーストラリア)
1989 西オーストラリアでのフィールドワーク/古代の化石木と砂漠でのインスタレーション(W.A.オーストラリア)
   クウィーンシャーロット島の森でのインスタレーション(B.C.カナダ)
1992 バンクーバー島の湖、森でのインスタレーション(B.C.カナダ)
   カカドゥ国立公園内でのインスタレーション(N.T.オーストラリア)
   四国巡遊―フィールドワーク、インスタレーション(四国)
1993 林、水辺のためのインスタレーション/ヴァシヴィエール現代美術センター(フランス)
1997 シェルバ族のためのインスタレーション(クンデ村、ネパール北東部)
   ケルトの民のためのインスタレーション(スカイ島、ルイス島、スコットランド北西部)
1999 安芸川でのフィールドワーク、インスタレーション 4、10月(高知)
2000 スオメリンナでのインスタレーション(ヘルシンキ、フィンランド)
   北海道フィールドワーク、美美川でのインスタレーション(千歳)
2001 ミステカとサポテカの民のためのインスタレーション(オワハカ州、メキシコ)
2002 権世川でのインスタレーション(金津、福井)
2003 奥多摩フィールドワーク(奥多摩町、東京)
2004 ハ甲田山中でのフィールドワーク/国際芸術センター青森エリア(合子沢、青森)
2006 荒川(青森)
 
   
 
 

  国際芸術センター青森
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e-mail. acac-1@acac-aomori.jp    URL. http://www.acac-aomori.jp/
 

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