〇動

2018年10月27日(土)-12月9日(日)10:00- 18:00、会期中無休、無料

私たちが意識するかどうかに関わらず、世界は動きによって成り立ち、変化を続けています。
体を動かしても動かされても、移動した事実は一つの変化といえるでしょう。体内に巡る血液の動態には無自覚ですが、これも明らかな変化です。また、感情を持つとき、その動かされた心は変化しています。さらに、全ての物質を構成する素粒子は常に揺れていることを考えると、自然環境や人工物までも動きに満ち、環境や人の動きが絡まり合って社会は構築され、歴史は紡がれていることがわかります。感動・移動・動機・振動・衝動といった言葉の通り、感じ取れる変化にも、そうでない変化にも動きが発生しているように、動きは変化でもあるのです。
そして、私たちが不思議な現象や未来について知るには、これらの動きを読むことが求められます。解明された意識しやすいものだけでなく、未解決で無意識になりがちな動きも取り込んで想像していけたら、どれだけの可能性が見えてくるでしょうか。
アーティストたちは作品を通して、これらの微細な動きを気づかせ、後に予想以上の大きな変化をもたらすことを教えてくれます。それはときに静かな警告として、豊かな提案として、私たちの心を動かします。このプログラムでは、アーティストと共に全ての物事に存在する動きに耳を澄ますことから始めてみましょう。

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盛 圭太(もり・けいた)

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1981年北海道生まれ。パリ第8大学大学院美術研究科先端芸術修了。パリを拠点に、紙や壁の上に糸をグルーガンで貼り付ける独自の制作方法でドローイングという表現の拡張を試みている。計画的な線としての糸によって立ち上がる構造と亀裂は、暫定的な社会の存在を認識させる。

近年の主な展覧会
2018 「20th DOMANI・明日展」 国立新美術館、東京
2017 「Templates」ギャラリー・カトリーヌ・プットマン、パリ、フランス
2015 「Walk The Line」ヴォルフスブルク現代美術館、ヴォルフスブルク、ドイツ

 《Bug report (Terminal)》2017年、木綿糸、 絹糸、衣類、 壁、サイズ可変
(個展「Strings」 展示風景、 Drawing Lab Paris、パリ、 2017年
キュレーター:ガエル・シャルボ)
撮影:Rebecca Fanuele

《Template》2017年、木綿糸、 絹糸、写真、80 x 60 cm

以上全て© ADAGP Keita Mori
Courtesy the artist and Galerie Catherine Putman, Paris

山下 彩子(やました・あやこ)

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1984年、東京都生まれ。桜美林大学文学部総合文化学科卒業。Nibroll、タバマ企画、Co.山田うん等のダンス作品に出演。近年は、人や社会との距離や齟齬をテーマに、ささやかな生理や感情といった身体のリズムに注目し、その微細な変化に対する反応を基に振付、作品発表を行う。

撮影:城 俊彦

近年の主な出演
2018 「Tiny choices, tiny things」(ダンサロンvol.5)スパイラルホール、東京
2017 「ササヤカなキモチについてのセイリ。」(ダンサロンvol.4)スパイラルホール、東京
2015 「Pinus」(ダンサロンvol.1)スパイラルホール、東京

《Tiny choices, tiny things》2018年、スパイラルホール
撮影:羽鳥直志

《ササヤカなキモチについてのセイリ》2017年、スパイラルホール
撮影:羽鳥直志

クィン・ヴァントゥ

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1978年、アメリカ生まれ。ロンドン大学バートレット建築校博士課程在籍。空間的な経験、特にもてなしの概念と社会的相互作用としての敷居に興味を持ち制作を続けている。社会的・文化的関係を促進する建物の環境に対する私たちの経験を通して、建築だけではなく人の関わり方にまで介入する。

近年の主な展覧会
2017 「YART 2017」YART、ヘント、ベルギー
2015 「神山アーテイスト・イン・レジデンス (KAIR) 2015」徳島県西名郡神山町各所、 徳島、日本
2014 「不便な建築」Norrköping AIR、エステルイェートランド、スウェーデン


《境界(内/外)》2015年

《玄関》2017年

ジョリーン・モク

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1984年香港/イギリス生まれ。デューク大学修了。「見る」という行動を社会への関与として捉え、カメラの視点を通して物事を見つめる手法を追求する。日々の経験や出会う人々への敏感さを保つため、旅を続けながら映像作品を制作している。

近年の主な展覧会
2017 「ジャストマッド コンテンポラリーアートフェア」Official College of Architects of Madrid、マドリード、スペイン
2016 「山・雪・生活」(あさひAIR)、信濃大町各所、長野、日本
2015 「中世の祭典」 Listhús Gallery、オゥラフスフィヨルズゥル、アイスランド


《シエスタを追って》ビデオインスタレーション、2017年

《人々、動き、場所》2014年

キュレーター招聘事業 

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ジョズエ・マトス
1982年生まれ。キュレーター、美術史家、研究者。ブラジルのサンパウロとフロリアノポリスを拠点として活動。パリ第10大学にて美術史・考古学の学士号(BA)及びコンテンポラリーアート史の修士号(MA)取得。2009年にパリ第1パンテオン・ソルボンヌ大学にてキュラトリアルプラクティスの修士号(MA)取得。サンパウロSESCの招きで2014年にアートトリエンナーレ「Frestas」を立ち上げ、初年度の総合キュレーターを務める。第6回Marcantonio Vilaça賞受賞。現在、サンタカタリーナ美術館主任学芸員、Pipa賞(リオデジャネイロ)選考委員、Instituto Adelinaアートディレクター。

撮影:Mariana Boro

近年の主な展覧会企画
2018年  「Verzuimb Braziel」 国立歴史博物館、リオデジャネイロ、ブラジル
2017年  「パーティールーム」サンタカタリーナ美術館、サンタカタリーナ、ブラジル
2014-2015年 「存在しないものが無ければ世界には何があるだろう?」(アートトリエンナーレFrestas)、Sesc ソロカーバ、サンパウロ、ブラジル
2012年 「私はあなたであった、あなたは私になる」Paço das Artes、サンパウロ、ブラジル
2009 「サンドラ・シントとブリジア・バルタール - 土地と天国」第8市庁舎、パリ、フランス

主催:青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC]
協力:アトリエ・フィダルガ、AIRS
助成:平成30年度 文化庁 アーティスト・イン・レジデンス活動支援事業