肌理と気配-Textures

2012年7月28日(土)~9月17月(月) 10:00 - 18:00/無料

青森公立大学国際芸術センター青森(ACAC)では、開館以来アーティスト・イン・レジデンス(アーティストによる滞在制作)を実施しています。2012年度は「物語/story telling」。 アーティストはその活動や作品制作を介して、現在の社会を様々な視点から捉え、思わぬ価値を提示したり、あるいは疑問を投げかけたりと、世界の今を記述し伝える語り部(ストーリーテラー)でもあります。 作品は明解且つ論理的につくられますが、その論理を超越する詩的な美しさや発想の飛躍があったりと、作品構造のみでは理解し得ない物語世界がその背後に潜んでいたりします。 今本展覧会「肌理と気配-Textures」では、作品の細部や背後にある物語世界に焦点を当てています。「肌理」は「表面のこまかいあや」などを意味し、英語では"texture(テクスチャー)"となります。"texture"は「構造」や「組織」から「触覚」や「質感」、「特性」など幅広い意味をもつことばです。また、20世紀を代表する建築家ミース・ファン・デル・ローエの「神は細部に宿る」ということばにも細部の肌理への強い意識がうかがえます。展覧会を通して各アーティストの作品細部に宿る静かな物語の気配を感じてください。

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artists

アンニ・レッパラ(Anni LEPPÄLÄ)

anni

1981年フィンランドのヘルシンキ生まれ。ヘルシンキ芸術デザイン大学写真学科卒業。フィクションと現実を織り交ぜたような独自の物語性を孕む写真作品を制作している。本展では、フィンランドで撮影した写真をアルミニウムプレイトでマウントして設置し、青森で撮影した写真をインクジェットで出力し毎週数枚追加するかたちで会期中に変化していく新たな試みとして実施している。主な展覧会に “Touching dreams,” (The National Museum of Photography、コペンハーゲン、デンマーク・2011)など。 http://www.annileppala.fi/

2004年 トゥルク大学卒業
2011年 ヘルシンキ芸術デザイン大学(現アールト大学)写真学科修士課程修了
■主な個展
2010年 「チャプターIV」、ギャラリータイク、ベルリン、ドイツ
2010年 「Young Artist of the Year 2010」、 タンペレ美術館、タンペレ、フィンランド 2011年 「Beings are silent」, Gallery TH13、Fondation d'entreprise Hermès、ベルン、スイス
■主なグループ展
2009年 「ヘルシンキスクール写真展─風景とその内側」、資生堂ギャラリー、東京
2011年 「ヘルシンキスクール写真展─女性の視点」、Foto-Raum、ウィーン、オーストリア
2011年 「Touching dreams」、国立写真美術館、コペンハーゲン、デンマーク

Window (forest), 2009.
31,5 x 46cm,
pigment print mounted on aluminium

Castle (ark), 2010.
21 x 28cm,
pigment print mounted on aluminium

Last autumn, 2008.
31,5 x 42,5cm,
c-print mounted on aluminium
© Anni LEPPÄLÄ

assistant [松原慈+有山宙] (assistant [MATSUBARA Megumi + ARIYAMA Hiroi])

Assistant_Portrait

2002年に松原と有山を中心に設立された建築家ユニット。建築と美術を横断する活動を展開している。奈良で建築中の住宅《33年目の家》の一部分を青森で完成させ、展示作品/空間として公開する。今回の作品では、ギャラリー外部から反射板などを用いて自然光を取り込み建築を透過させ、太陽の変化に応じて揺らぎ多様な表情をみせる光と影の空間を生成した。代表作に「ABSENT CITY:存在しない都市」展(個展・2008)など。 http://www.withassistant.net/

■松原 慈
1977年 東京都生まれ
2001年 東京大学工学部建築学科卒業
2002年 assistantを共同で設立
2003年 東京大学大学院情報学府修士課程を修了
2004年 ロンドン大学バートレット建築学校修士課程修了

■有山 宙
1978年 奈良県生まれ
2001年 東京大学工学部建築学科卒業
2002年 assistantを共同で設立
2003年 東京大学大学院工学系研究科建築学専攻修士課程修了
2004-2005年 英国にて研修(ポーラ美術振興財団)

《空間 / Void》、「陸離として」展、Sedona 代官山、2010

《風景 / Windscape》(屋外インスタレーション)、DesignTide Tokyo 2010、MINI GINZA、2010
撮影:新津保建秀

《33年目の家》の模型、奈良市、2008~2013

野村誠 (NOMURA Makoto)

houki

1968年名古屋生まれ。作曲家、鍵盤ハーモニカ・ピアノ奏者、共同作曲実践者。音楽活動のみならず、美術や演劇などの幅広い分野で活動を展開している。今回は、ACAC宿泊棟の屋上に5本の畝の畑を開墾し、野菜を植えて育て、それ五線の楽譜と音符に見立てて作曲をしたり、畑の開墾の際に抜いた雑草の根っこをギャラリーに持ち込み五線譜に仕立てて、それを正面のピアノで観客が演奏するという音楽作品を制作。また壊れてしまったピアノによる風鈴のような屋外の音響作品も制作した。 http://www.makotonomura.net/

1992年 京都大学理学部数学科卒業
1994年 ヨーク大学を拠点に音楽活動(ブリティッシュカウンシル助成)
■主な活動
1990-94年 バンドpou-fouで活動(ソニー・ミュージック・エンターテイメントNEW ARTISTS AUDITIONグランプリ受賞)
2005年 《ズーラシアの音楽》、「横浜トリエンナーレ2005」、横浜市山下ふ頭3号・4号上屋、神奈川
2006年 「ホエールトーン・オペラ」、えずこホール、宮城
2009年 「キーボード・コレオグラフィー・コレクション」、東京芸術劇場、東京
2011年 《プールの音楽会》、「あいちトリエンナーレ2010」、名古屋市立冨士中学校、愛知
■ディスコグラフィー
2001年 「INTERMEZZO」、Airplane Label、東京
2004年 「しょうぎ交響曲の誕生~しょうぎ作曲の現在とオーケストラの新潮流」、山口情報芸術センター、山口

《プールの音楽会》、あいちトリエンナーレ2010、愛知、2010

《しょうぎ作曲》譜面

法貴信也(HOKI Nobuya)

hoki_portrait

1966年京都生まれ。京都市立芸術大学卒業。平行した2本の線によって成立する「二本画」と呼ばれる独自の表現手法による絵画作品を制作している。今回はオイル転写という新たな技法を試みている。裏に黒の油絵具を塗った黒い用紙の下に白い布を敷き、二本のパステルを箸を持つように握りその上から線を描いて作品を完成させた。 http://www.takaishiigallery.com/en/artists/nobuya_hoki/index.html

1993年 京都市立芸術大学大学院美術研究科絵画専攻修了
2010年~ 京都市立芸術大学准教授
■主な個展
2003年 「Tempel - Kirche Köln - Kyoto」、Luther Church、コローニュ、ドイツ
2005年 TARO NASU GALLERY、東京
2008年 Taka Ishii Gallery Kyoto、京都
■主なグループ展 2004年 「六本木クロッシング」、森美術館、東京
2006年 「Rapt!」展、モナシュ大学美術館、メルボルン、オーストラリア
2010年 「絵画の庭」、国立国際美術館、大阪
2010年 「レゾナンス 共鳴─人と響き合うアート」、サントリーミュージアム[天保山]、大阪

《Untitled》 2012
194x 131cm / 76.4 x 51.6inch
Oil oncanvas
Courtesy of Taka Ishii Gallery
Photo:Yasushi Ichikawa

《Untitled》2011
108 x 76.5cm / 42.5 x 30.1 inch
Indian ink on paper
Courtesy of Taka Ishii Gallery
Photo: Yasushi Ichikawa

bunkalogo

主催:青森公立大学 国際芸術センター青森(ACAC) 協力:Taka Ishii Gallery、せんだいスクールオブデザイン、ACAC学生サポーター AIRS、関ガラス店、株式会社エーアイサイン 助成:平成24年度文化庁文化芸術の海外発信拠点形成事業