■ アーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラム2009/春
 
 ■ 2009年 春のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムのお知らせ
 
 
原 初 の 肖 像
Primeval portraits
 
 

プログラムデータ |  参加アーティストと作品 |  交流プログラム |  NOW on A.I.R.


 
 


 このたび、「アーティスト・イン・レジデンス・プログラム2009・春」において招聘されたアーティスト3名による展覧会を開催します。本プログラムは現代芸術の分野で活躍する優れたアーティストを招聘し、滞在制作による展覧会を開催する他、ワークショップ、レクチャーなどの地域交流事業を行い、芸術への理解を深め、国際交流推進の一助とすることを目的として開催しているものです。アーティストと地域とが出会い、また、豊かな自然環境からインスピレーションを受けて生み出された作品世界に触れていただきたいと思います。

<プログラムタイトル「原初の肖像」について>
人はなぜ、表現するのか。この問いは芸術の世界のみならず、生きていく私たちの永遠のテーマであります。アーティスト・イン・レジデンスでは、国や言語、背景の異なる者が同じ時間、空間を共有しながら創作活動を行います。そうした環境の中で生み出された作品群は、限られた時間・空間という「フレーム」の中に表された、個々の肖像であるかもしれません。そこに映し出されるのはアーティスト個人の、その背景となる国の、とある時代の、あるいは原初的な生命の姿でしょうか。3名のアーティストのまなざしに映し出されたさまざまな事物の姿が、ここに表現されることとなるでしょう。

【参加アーティスト】

  • ハン・スーチェン HUNG Su-Chen  <台湾/アメリカ>
  • ヨク・クンビョン YOOK Keun Byung <韓国>
  • 本田 健 HONDA Takeshi  <日本>

  • 【展覧会期】
     2009年7月25日(土)〜8月23日(日)10:00‐19:00 
     会期中無休 入場無料     

    滞在 :2009年5月25日(月)〜8月28日(金)

    [主催]公立大学法人 青森公立大学、国際芸術センター青森AIR実行委
    [協力]AIRS



     
     
     
      【関連イベント】
    ●アーティスト・トーク(アーティストによる作品解説)
    ・7月25日(土)・8月23日(日) 午後2時〜3時 ※申込不要、直接会場へ
    ●パフォーマンス・イベント「his said」
    7月25日(土) 午後7時〜 (約10分) 出演:ヨク・クンビョン ※申込不要、直接会場へ 
    ●ギャラリー・トーク(学芸員による作品解説)
    8月9日(日) 午後2時〜
    ●ワークショップ「ココロの星々」 講師:本田健
    8月15日(土) 1回目10:00〜 /2回目14:00〜 定員:各25名 材料費:500円 ※要申込
    チャコールペンシルを使って、私たちの心の中の星空の風景を描いてみます。
    ●レクチャー  ※申込不要、直接会場へ
    滞在アーティストによる芸術講座を開催します。これまでの活動紹介、芸術に対するさまざまな考えをお聞きします。
    7月26日(日) 午後2時〜3時30分 「物質、光、時間‐作品について」 講師:ハン・スーチェン
    8月16日(日) 午後2時〜3時30分 「描くことと棲まうこと」 講師:本田 健
    8月22日(土) 午後2時〜3時30分 「The power of Image‐イメージの権力」 講師:ヨク・クンビョン
     
     
     
      【参加アーティスト紹介】

    ハン・スーチェン HUNG Su-Chen <台湾/アメリカ>
     1949年台湾・高雄市生まれ、77年よりサン・フランシスコ在住。1981年、サンフランシスコ・アート・インスティテュート卒業(写真)、85年同インスティテュート修了(映画)。映像などのメディアを用いたインスタレーション、パブリックアートなど幅広い表現活動を国内外で展開。近年は、赤い糸と縫い針を使い、柔らかいものと固いものなど性質の相反する物質を繋ぎ合わせ、人間、そして社会の関係性の儚さを示す作品を制作した。赤は、自身の出自である台湾、中国文化を表すものでもあり、自己回帰、文化的背景の中にある人間の内面性を問う象徴として扱われている。本展では、この赤い糸を用いるインスタレーションのほか、ビデオ作品《digital frame》のシリーズからの新作を発表する予定。

    <Kiss you Honey>2009年

    ヨク・クンビョン YOOK Keun Byung <韓国>
     1957年、ジュンジュ(韓国)生まれ。81年Kyung Hee 大学卒業、83年同大学院修了。韓国におけるメディア・アートの第一人者として、国内外で活躍。89年「第20回サンパウロ・ビエンナーレ」(サンパウロ、ブラジル)、92年「ドクメンタ9」(カッセル、ドイツ)、2000年「越後妻有アート・トリエンナーレ2000」(新潟)など、大規模な国際展へ参加。2002年に開催したアーティスト・イン・レジデンス・プログラム以来、ACACでは2度目の発表となる。人体、そして、火、水、土などの原初の存在に焦点を当て、生命のエネルギーを強く表出させる作品を発表。中でも眼のクローズアップ映像は、ヨク作品をシンボライズする存在として多用されている。ヨクにとってデジタル映像は、あらゆるものを合理化し、無化するものではなく、自己、そして芸術表現を探求するためのテクノロジーとして重要なマテリアルである。本展では十二支神像をテーマにした作品を発表する予定。
    <風景の音+場所に対する目>2002年
    photo:ANZAI shigeo

    本田 健  HONDA Takeshi <日本>
     1958年、山口県長門市生まれ。87年より、岩手県遠野市在住。77年山口県立萩工業高等学校卒業。94年「第1回金山平三賞」(兵庫県立近代美術館主催)、92年「平成3年度岩手県優秀美術選奨受賞」受賞。99‐2000年文化庁派遣芸術家在外研修員としてニューヨークに滞在。チャコールペンシルを用い、大画面の中に自然の姿を細密に描き出す作品により内外で高い評価を受けている。日々、里山の自然と向き合いながら描かれる作品群には「山あるき」、「山のくらし」という言葉が名付けられている。かわりゆく季節とともにある生命の存在を雄大に紡ぎ出すモノクロームの画面は、私たちのイメージをより豊かに喚起する。このたびのレジデンスプログラムでは、滞在制作による新作を発表する。青森の自然へむけられた本田の視線を共有できる、またとない機会となるだろう。
    <山あるき-五月>1996年
     
     

     

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