■ 2008年 秋のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムのお知らせ
 
 ■ 2008年 秋のアーティスト・イン・レジデンス(AIR)プログラムのお知らせ
 
 
月下の森 Luna Forest
 

 

プログラムデータ |  参加アーティストと作品 |  交流プログラム |  NOW on A.I.R.


 
 

アーティスト・イン・レジデンス2008/秋
月下の森  Luna Forest
展覧会期:2008年11月15日(土)‐12月14日(日)
※滞在:9月24(水)ー12月20日(日)

【参加アーティスト】
吉賀 あさみ YOSHIGA Asami(鳥取県) 
吉本 直子 YOSHIMOTO Naoko(兵庫県) 
カン・イング KANG In-Goo (韓国) 
シャーロット・マクガワン=グリフィン Charlotte MCGOWAN-GRIFFIN(イギリス)

国際芸術センター青森では、年に2回春と秋に国内外からアーティストを招聘するアーティスト・イン・レジデンスを開催してまいりました。春の指名制に対し、秋は全世界からの申請を受け付ける公募制をとり、若手アーティストを中心にプログラムを進めています。
今回は、国外96件、国内48件の計144件の中から国内2名、国外2名の計4名を選出いたしました。秋の公募制のレジデンスとしては7回目(レジデンスとしてはトータルでは15回目)となります今回のプログラム・タイトルは「月下の森」。月夜の森で慣れ親しんだ木々が急に違った存在に姿を変えてしまったかのように見えるように、あるいは吹雪の中、確かな身体の感覚を伴っているにもかかわらず、天地左右といったことすら分からなくなってしまうように、私たちは、確かだと思っていたものが容易く危うくなる瞬間にしばしば立ち会うことがあります。今回はこういった感覚の揺らぎやそれによってたやすく危うくなる同一性の問題について、プログラムを通じて、アートを通じて考えていきます。


チラシダウンロード(pdf)
(524KB)・(3.4MB)
 
 
 
 
【関連イベント】
■アーティスト・トーク(アーティストによる作品解説)     
  • 11月15日(土)午後2時〜3時
  • ※申込不要、入場無料。当日会場にお越し下さい。

    ■レクチャー ※全日程ともに、午後2時〜3時
    11月29日(土)吉賀あさみ「作品について―光、時間軸、場所との対話」
    11月30日(日)カン・イング「ダンシング・ソウル(踊る魂)―爪楊枝と石の作品について」
    12月 6日(土)吉本直子「作品解説―布に染みこんだ記憶のゆくえ」
    12月 7日(日)シャーロット・マクガワン=グリフィン「トーテム・ツリー:木・神話・作品」

    ■ワークショップ(体験講座)
    12月13日(土)午後1時〜午後3時
    「布を染める―足し算の染色、引き算の染色」*12月5日(金)午後5時までにお申込みください    
    定員15名 要申込 参加費無料
    綿の布に細工をし、そこに染色の足し算(染めること)と引き算(漂白すること)をしながら、オリジナルの模様作りに挑戦!

    ■学芸員による日替わり作品解説 (申込不要。入場無料。直接会場にお越しください。)
    11月22日(土),23日(日),24日(月・祝) 午後2時〜3時

    ■クロージング・フルート・コンサート「月下の森‐冥」
    2月14日(日)午後3時〜4時
    演奏者:竹澤聡子(フルート)  共演:池田宏里(ギタリスト)
    演目:挽歌、夜〜「海へ」〜(武満徹) ほか 展覧会の最後を音楽とともにお楽しみください。

     
     
     
      【参加アーティスト紹介】
    ■ 吉賀 あさみ YOSHIGA, Asami(鳥取県) 
    1972年鳥取県生まれ。武蔵野美術大学大学院日本画コース修了。
    私は人と自然の関わりの中に見える人々の価値観の変遷、意識の変容をテーマに作品を作っています。人々の価値観や視点は様々な現在の状況の影響下にあります。昨日の価値が今日は一変とは言わないまでもそれは常に現在の有効性にあわせて少しずつ変化しています。私はその変化に飲み込まれるように消えて行ったもの、失ってしまったものの痕跡や断片を人が自然に向けてきたまなざしの中に辿り、作品によって現前化し人々に問いかけることを試みています。それはとても根源的な「存在」そのものを問うものであると思うのです。
    《The other side 1》、ペインティング、2005年。

    ■ 吉本 直子 YOSHIMOTO, Naoko(兵庫県)
    1972年兵庫県生まれ。京都大学教育学部卒業。
    身体とともに魂を包むものであるからであろう、衣服には魂がこもるとされた。遺された衣服は時として恐れられ、愛され、また祈りのために用いられるものともなった。肉体と魂、天と地とをつなぐものとしての衣服の役割、そこに投影された神話的世界観を手がかりに、生と死という対立する二つの世界をゆるやかにつなぐまなざしを模索する。
     

    《White coffin 白の棺》、古着、2005年。

    カン・イング KANG In-Goo (韓国)
    1973年慶尚北道生まれ。東亜大学修了(彫刻)。
    道端に転がる石を注意深く見たことはあるだろうか?これらの路傍の石には、時間、歴史、そしてそこを通過した無数の人々の足跡がある。何年にもわたって、繰り返し人々や車に踏みつけられ、削られたに違いない。これらの石はこの大地であり続け、この大地にあり続けた。私は、その時間と歴史を作品の中に持ち込みたい。私の作品では、これらの路傍の石が、人々によって踏みつけられ、ぼろぼろにされた路傍のものではなくなる。それらは生物のように走り、話、踊る。そこには虚偽も無関心もない。
    《フェスティバル》、石、ワイヤー、2007年。

    シャーロット・マクガワン=グリフィン Charlotte MCGOWAN-GRIFFIN(イギリス) 
    1975年ロンドン生まれ。ゴールドスミスカレッジ卒業。
    テーマ的には、私は自然の象徴主義の視覚的/隠喩的言語である民話、魔術、初期科学に強い関心も持っている。修正された世界観において、それらは衝突するものであり、かつて衝突したものであり、再び衝突しうるものである。切り紙は彫刻することと似た矛盾する過程に依存する。それは引き算による創造であり、物質的なオブジェと生贄の「双子」の両方を生み出す形成の行為である。私はそれゆえにそれぞれの切り紙を仕事の過程全体に対するメタファーとみなしている。2004年以降、私は切り紙と光を組み合わせ、さらにそこにより絵画的な層を加えることにより、光の儚い触知不可能性と私の切り紙の強く、決定的で、図形的な線を並置している。
    《You Can’t Take It With You ここに留まるもの》、切り紙、障子紙、光源、ビデオ、2004年。
     
     

     

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    ■サポート活動について
    ・通訳(海外からのアーティストの通訳を行います) ・創作補助(リサーチや作品制作のお手伝い)
    ・イベント企画(交流パーティーなどの企画運営)、他
    ■参加条件など
    サポーターは登録制です。また、登録にあたって、下記が必要になります。
    登録料:1,000円 (サポーターパス制作費、事務連絡費として)
    活動中のボランティア保険を事務局が負担します。サポーターの方へは、ACAC発行のカタログや定期刊行誌進呈などの特典があります。
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    国際芸術センター青森 acac-air@acac-aomori.jp

     

     
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